認知症予防のために今できること

警報の出ている中、福祉会館で開催された加古川市民健康講演会に行ってきました。

第1部に講演された市の高齢者・地域福祉課の資料を見ると、加古川市の高齢化率は20%ですが、
町によっては、30%のところもあります。高齢者のみ世帯が増え、その中でも夫婦のみ世帯と
1人暮らし世帯の差は少なくなってきています。

現在介護認定を受けておられる認知症の方は市内に3,835人。85歳以上の方で、人口における
認知症の割合が32%ですから、超高齢化に向かう中、認知症の症状を持つ方は増加の一途です。

第2部では、神戸大学医学部付属病院神経科(週1回加古川東市民病院で診療)の古和先生が、
アルツハイマーの要因の中で、変えられない危険因子(加齢など)もある一方で、メタボリック症候群の
予防や食事内容・生活スタイルの見直しで、認知症を起きにくくすることが可能であるとの観点から講演されました。


アルツハイマー型認知症の病理変化や、根本治療候補など、学会のような内容を市民に分かりやすく
説明されました。

数年前蓄積した老人斑(アルツハイマーの病理変化として現れるもの)を消失させることを目指した療法が、
マウスによる実験で成功し、根本治療薬としての期待が高まったワクチンは、治験で脳炎の副作用が
出現したことで中止になったことなども聞けました。

薬剤以外で、予防効果があったものの説明になると、参加者は真剣に聞き入られました。
糖尿病の方は認知症の発症リスクが2倍、インスリンをしている場合は4倍、喫煙は5倍となります。
喫煙はその他の病気に対しても危険リスクが高いので、やめられた方がいいと思います。

リスクを減らすものは、魚や緑茶の習慣的摂取、中程度までの飲酒、地中海料理、運動習慣などです。
地中海料理は、野菜、豆、果物、オリーブオイルなどです。カレーに含まれるクルクミンにも効果があると
されたので、会場からはカレーの質問が多かったです。(笑)



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