弱さを自覚すること

第81回全国都市問題会議に会派で

視察するため霧島市にいます。

 

 

全国都市問題会議はいつも内容が濃く、

有意義なので数年前から連続して参加

しています。

 

 

全国792市区から、首長、議員の他、

政策や危機管理担当職員など2,000人を

超える参加者でした。

 

兵庫県内からは、明石市が正副議長を

含む議員20人、姫路市議会9人、三田市長、

加西市副市長等の参加がありました。

 

今回のテーマは「防災とコミュニティ」。

資料を見ると、研究事例の中に加古川市の

事例、岡田市長の名前がありました。

 

 

タイトルは「新たな災害情報システムの

構築と地域防災力の向上〜V−ALERTの

活用」です。誇らしく思いました。

 

基調講演は志學館大学人間関係学部

教授の原口泉氏で、NHK大河ドラマ

「翔ぶが如く」「篤姫」「西郷どん」等の

時代考証をされている方です。

 

 

主報告はご当地霧島市長の中重真一氏。

岡田市長より2歳若い42歳です。霧島市の

火山防災について報告されました。

 

 

おもてなしのブースです。霧島茶や

さつま揚げなどを頂きました。

 

 

お昼休みは郷土の祭り、鈴かけ馬踊りを

披露して下さいました。

 

 

午後からは一般報告が3つ、尚絧学園大学

人文社会学群長の田中重好氏による

「災害とコミュニティ」と、広島市長の

昨年7月の豪雨災害の対応、最後は国立研究

開発法人防災科学技術研究所火山研究推進

センターの中田節也氏から「火山災害と防災」。

 

 

特に興味深かったのは田中氏の報告で、

コミュニティの捉え方についてです。

 

コミュニティを自治会や町内会とする

ことが多いですが、それだけの意味なら

コミュニティという用語は不要です。

 

コミュニティは社会関係、社会集団、

地域的なアイデンティティの3つの

要素からなる住民の塊で、多種多様、

学校や企業、テーマごとのコミュニティも

あります。

 

コミュニティの概念を確認した上で、

東日本大震災においてコミュニティが

どんな役割を果たしたのか、避難行動と

復興について報告されました。

 

発災時においては、公平性や一律性は

通用せず、個別的な関わりが重要です。

 

今や、日本においては完全に安全な場所は

どこにもないことを誰もが理解すること、

当事者意識を持つことが重要です。

 

東日本大震災で多くの犠牲があった大川小学校と、

「釜石の奇跡」を比較することがありますが、

大川小学校は浸水危険区域でなかったことや、

地形面で不利な点があったとされました。

 

最も危険な地域とされる南三陸の戸倉小学校は、

ほとんどの人が助かっています。

 

危ないこと、弱さを自覚しているかどうかで

行動に差が出ることもあると言われました。

 

長くなるのでブログはこの辺にします。

後日報告書を作成します。



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