防災の人づくり

視察最終日は板橋区、「住民の防災意識向上に向けた取り組みについて」を視察しました。
板橋区は東京23区で最も安心・安全な街として評価されています。「ひとづくり」の精神が
防災の柱になっており、一人一人の区民に、知識と行動力と助け合いの精神を育んでいます。


板橋区防災基本条例は平成14年に制定、東日本大震災後に大幅な修正をされました。
前文で、自助、共助、公助の役割を言及し、自立と助け合いの精神に支えられ、全ての人が安全に
暮らすことができる災害に強いまちとして創造すると決意を表明しています。

昨年度から取り組んでいる地域別防災対策マニュアル策定支援事業は、区民が主体となり自分達の住む
地域の特性に応じた防災マニュアルとマップを作成することを区が支援するものです。

区内18地域に分割した地域センター区域ごとに実施、初年度はモデル地区として2箇所を選定、
残りを2年間で進めていきます。

各地区の災害情報や防災設備情報などの基本データを専門アドバイザーが、収集、分析し、災害
対策上の課題、対策を抽出、その後住民主体で話し合うワークショッブを繰り返して完成させます。

総合防災訓練は多くの区民が参加しやすい日曜日、東日本大震災を風化させないという観点から
3月の第2日曜日に区内17地区同時に実施されます。

同日、毎年1地区持ち回りで、総合防災重点地区訓練を実施、住民主体の実行委員会形式で訓練の
企画、運営を行い、警察、消防、自衛隊など協定締結団体や危機管理室職員も含めて実践的な訓練を
実施されています。当日の訓練参加区民は1万8千人です。

加古川市の総合防災訓練は年に一回河川敷で大規模で行われていますが、ほとんどが関係団体で、
一般市民としての参加は持ち回りでいくつかの町内会が参加する程度だと思います。
参加されている方々は、お忙しい中、意識して参加してくださっていると思いますが、
市民全体の防災意識を高めるような実践的な訓練になっているでしょうか。

今日の説明は危機管理室の防災危機管理課、防災計画推進課、住民防災支援課の3つの課の
職員さんより説明頂きました。右端の方は東京消防庁からの出向です。

 



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